交通事故で左足を骨折した。
私は自転車、相手は自動車で、交差点出会い頭で衝突。
相手はクルマだったので怪我はなく、私は骨折。
私は怪我をした側=被害者ということ。
怪我の治療は相手方の保険会社が対応してくれる。
一方、物の被害についてはお互いに被害を受けた。
私は事故の衝撃で自転車が壊れたし、転んだ時に洋服が破れた。
相手の方はクルマのフロント部分が凹んだ。
この自転車やクルマの修理費用は、お互いの過失割合に応じて負担しあう形になる。
一般的には物損示談の方が早いタイミングで解決になるみたい。
Contents
物損示談の交渉

事故から3ヶ月ほど経った頃、相手方保険会社から物損示談の打診をされた。
骨折の方はまだまだ治療途中であったが、先に物損示談の方を進めたいと言うことだった。
お乗りになられていた自転車は、修理などされましたでしょうか?
お怪我以外の物の損害に関してお話を進めさせていただければと思っております。
私が補償対象にしてもらったもの
電話で相談の上、以下のものを対象にしてもらった。
電動自転車 | 15万円 |
コート | 1万円 |
スニーカー | 3.5万円 |
手袋 | 0.5万円 |
合計 | 20万円 |
実際には端数なども含めて正しく計算すると200,530円だった。
自転車の修理以外に、着ていた洋服等にも被害があったので、それぞれ物損の対象になるか相談した。
対象にしてもらうには、それぞれの物品に対して以下の書類が必要と言われた。
物損示談の際、提出するもの
- 壊れた物の写真(全体像と破損部分がはっきりとわかるもの)
- 修理金額がわかる領収書等
- 修理できない場合、それを購入した日時と価格がわかるもの
私が物損の対象にしてもらった物と被害の内容を見ていこう。
電動自転車
私が乗っていた自転車。


事故の後確認すると、目立った破損はなかったが、自転車屋さんにみてもらうと、もう使わない方がいいと言われた。
乗ってみると少し右に偏って走行してしまう癖がついていますね。
事故の衝撃で骨格部分がゆがんでしまったんでしょう。
安全性の面ではもう乗らないことをおすすめします。
修理不可能。
その旨を保険会社に伝えると、全損扱いにしてくれるとのことだった。
購入からまだ1年も経っていない時期の事故だったので、減価償却は一切受けず満額を対象としてくれた。
使用した年数の分、減価償却を受けて損害額が調整されることがあるんみたい
ダウンコート
転んだ際にコートの裾に擦り傷ができた。
でも、完全に破れたわけではなく、全く着れなくなった状態でもない。


写真だとさらに傷がわかりにくいな。
コートはタトラスの8万円ほどする高額なコートだった。なお、購入から2年経っている。
と提案され了承。
スニーカー
骨折した足に履いていたスニーカーが破れた。
骨折するほどの衝撃を受けたのだから、靴へのダメージもかなり。
しかも事故の9ヶ月ほど前にオーダーメイドで35,000円で購入したスニーカーだ。
完全に壊れたとまでは行かないが、傷だらけで見た目的にもう使いたくない見た目になってしまった。
また、購入時の領収証等がなかったので、クレジットカードの明細を遡ってプリントアウトした物を添付した。
こちらは購入から1年未満のため、クレジットカードの明細に記載の額を満額とさせていただきます。
手袋
手袋は手をついた際に手のひらの真ん中部分にパックリ直径3cmほど穴が空いてしまった。
こちらはフリマアプリのメルカリで購入したものだったので、領収書やカード明細がなかったので、取引画面のプリントアウトを添付した。
メルカリの画面のスクショで大丈夫だった!
過失相殺
物損示談にあたって、過失割合を決める必要がある。
今回、私は自転車(一時停止の不停止)と乗用車(前方不注意)ということで、私4:相手6という過失割合が提案された。
特に言い訳できる余地もないので、この提案に同意した。
受取額 = 損害額 – 過失相殺
= 200,530 – 80,212(4割) = 120,318 円
過失割合が4割と大きかったため結構な額を差っ引かれてしまったが、電動自転車を買い直すにはありがたい資金がもらえた。
ほとんどの物を新品同様の金額で計上してもらえたことがありがたかった。
後日、120,318円が振り込まれていた。
相手方の補償対象

これで終わらないのが物損示談。
相手の壊れた自転車も修理が必要となる。
聞いたところ、修理費用は170,918円とのこと。
かなりベッコリ凹んでたもんな。クルマの修理費用って高いよね・・・
この費用も、過失割合の4(私):6(相手方)で負担することに。
私の負担額は4割の68,367円。
これを払わなければいけない。
当然!
過失割合として4割は「私が悪い」のだから、相手の被害に対しても賠償する責任がある。
一時停止不停止という交通違反をしたのは私だし。
私の場合、家の火災保険に個人賠償責任特約がついていたので、この賠償については保険でまかなうことができた。
物損示談:解決
私は相手方の保険会社から12万円を受け取り、私の保険会社から相手に7万円を支払い、物損示談が成立した。

個人賠償保険に入っている?

自分が自動車に乗っていて起こした事故なら、自動車保険でカバーされるはずだが、私は自転車に乗っていて事故を起こした。
自分にも過失割合がある場合、相手への損害は過失割合の分だけ賠償する責任が発生する。
そんな時に使える保険が「個人賠償保険」だ。
自転車保険
自転車保険の中には補償対象になっているもののあるらしいが、私が入っている自転車保険では相手のクルマの修理費用はまかなえなかった。
私の自転車保険の補償対象は、
- 盗難補償
- 相手の傷害に対する補償
だけだった。
火災保険の個人賠償責任特約
私は、自宅の火災保険に「個人賠償責任特約」という特約が付いていた。
日本国内において、日常生活で発生した事故によって、他人に怪我をさせたり、他人のモノに損害を与えたりした場合、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金をお支払いします。
(自動車事故を除く)
まさに今回のような自転車に乗っていた時の事故も対象のようだ。
今回の事故で対象になるものがあるのか電話で問い合わせてみる。
詳しい事故の状況を伝えると、
物損の示談に関しては、私共が直接お相手様の保険会社様とお話を進めさせていただきます。
ということで、示談交渉までお任せした。
火災保険に入っていて助かった・・・。
クレジットカードの特約
クレジットカードの中には月額150円程度からの保険料で個人賠償責任保険に加入できるものもある。自分が入っていないか確認してみて欲しい!
また、アメリカンエクスプレスのプラチナカード(アメプラ)やダイナースのプレミアムカードは個人賠償責任保険がなんと自動付帯!!
さすがのカードだなぁ。
家族の加入状況も確認
自分自身が加入していなくても、夫や妻または親など同居の家族が加入していれば、自分も利用できる場合がある。
家族にも確認してみよう。
でもこういうこともあるんだな、と実感。
自分に限らず、家族や子どもが予想外に事故を起こすこともあるので、どんな保険に入っているか、これを機に見直すことも大事だね!