2019年1月の朝、交通事故で左足を骨折した。
幸いにしてヒビ骨折程度で、7ヶ月間の治療の末もとの生活に戻ることができたが、「痛み」という後遺障害が残った。
後遺障害を認定してもらうために弁護士を立て、後遺障害申請するも非該当。
もう一度再申請(異議申立て)し、ようやく後遺障害14級9号が認定された。
事故発生から示談までにかかった期間は1年9ヶ月。
身体的にも精神的にも大変な期間だった。
私の交通事故体験談を時系列で以下にまとめておく。
Contents
交通事故発生!

事故当日にやること:初診や保険会社との連絡
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2019年1月30日 7:30AM交通事故発生
冬の日の朝。通勤途中に交通事故を起こし、左足の甲を骨折。
警察や救急車を呼び、現場対応をしたあと、救急車で病院に運ばれる。
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2019年1月30日 8:30AM怪我の診断
救急搬送先の病院で医師の診察。
レントゲンやCTを撮り、診断を受ける。
診断結果:左第2,5中足骨骨折、左足挫創、頭部挫傷
応急処置をしてもらい、帰宅。
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2019年1月30日 3:30PM初診
救急搬送された病院は通うには遠すぎるので、自宅から近い整形外科へ初診。
事前に電話連絡をして「交通事故で骨折したので通いたい」と伝えて、タクシーで整形外科へ行った。
この日二度目のレントゲン撮影。
前の病院で処置してもらったシーネ固定が緩んでいるとのことで、また固定し直してもらう。
保険会社できれば毎日、少なくとも2~3日に一度は包帯の巻き直しに来てください。
1ヶ月半から2ヶ月くらいはシーネを付けっぱなしでいてくださいね。お風呂の時も濡れないようにビニール袋などで保護して入るように言われた。
こうして、骨折治療が始まった。
【第2第5中足骨骨折】全治3ヶ月の治療記録〜元どおりになるまで交通事故で乗用車と衝突して骨折した。 骨折と言っても、開放骨折や複雑骨折ではなく、ヒビが入っただけ。 手術などは不要だった。 ... -
2019年1月30日 6:00PM保険会社から連絡
整形外科から帰宅後、事故の相手方の保険会社から電話がかかってきた。
怪我の具合を聞かれ、骨折と診断されたことを伝えると今後の治療に関することの説明を受けた。
保険会社- 治療費は保険会社が病院に支払うので自己負担はありません。
- 歩けない期間は通院タクシー代も保険会社で負担します。領収書を保管してください。
- 同意書の提出など書類のやりとりが必要です。
- 仕事への影響、壊れた自転車などは補償対象です。詳しくは後日お話しします。
- まずは治療に専念してください。
仕事も家事もこれからどうしよう・・・と不安いっぱい。
でも保険会社の人は感じが良かったし、いろいろと補償してもらえるみたいなので後日ゆっくり調べてみよう。
この日は朝に事故を起こして、日中に病院2箇所へ行き、その間には会社や家族などへも連絡をし、なんだかもうクタクタに疲れた。
骨折治療〜症状固定
骨折の治療期間:症状固定日まで7ヶ月通院を続けた

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2019年1月30日治療開始
骨折治療を始め、最初の1ヶ月半はシーネ固定期間。
骨折部に固定器具を付け、歩く時は松葉杖必須でとても不便だった。
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2019年3月12日固定具外し
骨折から6週間後、シーネ固定を外すことができた。
シーネ除去後すぐに歩けるはずもなく、ここから凝り固まった左足のリハビリ開始。
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2019年4月9日日常復帰
シーネを外してから4週間ほど、電車での通勤を再開。
足に痛みは残っているものの、通勤や買い物等の日常生活が一人で支障なくできるほどに回復。
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2019年8月31日症状固定日
足の痛みは一進一退しながら良くなっていった。
とは言っても、骨折から5ヶ月、6ヶ月・・・と経ってもまだ痛みが残っていた。
医師から痛みは今後も永続的に可能性ありとのことで、一旦治療は一区切り。
骨折から7ヶ月の時点で症状固定の診断を受けた。
骨折から症状固定まで、だいたい週に2~3回のペースで整形外科に通い続けた。
治療内容は週に1回レントゲン撮影での経過観察、物理療法によるリハビリ、痛み止めの処方など。
通院期間 | 7ヶ月(213日) |
通院日数 | 85日 |
総治療費 | 796,470円 |
通院実績は確かな証拠になる
最終的に慰謝料等の賠償をきちんと受け取るためには、通院実績が欠かせない。
私の場合は骨折自体は3ヶ月ほど経った時点で治っていたが、まだ痛みが残っていたので治療を続けた。
毎回の通院で主治医に症状を伝えることが大切!
後になって私は痛みによる後遺障害14級9号を受けることができたが、それは週2~3回のペースで継続的に通院して、クリニックのカルテに毎回「痛い」と訴えていたことが記録されていたことが後遺障害認定のポイントにもなったはず。
弁護士相談

骨折から5~6ヶ月経った頃、後遺障害申請を検討し始めた。
レントゲン上では骨は治っていると言われるものの痛みが残っていることが気がかりだったため。
でも、調べれば調べるほど痛みによる後遺障害認定は非常に厳しいらしい。
本当に痛いのに!!認定してもらえなかったら悔しい・・・
少しでも認定の可能性を高めるために弁護士を立てることを考え、症状固定日の直前に弁護士相談に行った。
弁護士相談では私の状況を説明すると、後遺障害の認定を受けられる可能性はあるとアドバイスを受け、即日契約してきた。
後遺障害申請〜結果通知

後遺障害申請の審査にかかる時間:書類を提出してから結果が来るまでに7週間かかった
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2019年8月31日症状固定日
医師に後遺障害診断書を書いてもらう。
症状固定日前に弁護士と契約していたので、弁護士から医師宛てに診断書の書き方のポイントが書かれた用紙を渡した。
【14級9号認定】実際に提出した後遺障害診断書がこちら交通事故の怪我による後遺障害申請で何よりも重要といえるのが後遺障害診断書。 自賠責所定の書式があるので、主治医に記入をお願いすることに... -
2019年10月1日後遺障害申請提出
弁護士から自賠責保険会社へ後遺障害申請に必要な書類一式を発送。
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2019年11月20日後遺障害申請結果
書類提出から7週間後、結果が出たと弁護士から連絡をもらう。
結果は「非該当」だった。
後遺障害は認定されなかった。
弁護士からは異議申立てをするか、後遺障害は諦めて示談をするか、問われた。
弁護士のアドバイスもあり、異議申立てすることを決断。
後遺障害異議申立て〜示談

異議申立ての審査にかかる期間:書類を提出してから結果が来るまでに約5ヶ月かかった
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2020年3月7日異議申立て書提出
書類が完成するまでに約3ヶ月もかかった。
弁護士の担当変更があったり、年末年始を挟んだりしていたため時間がかかってしまった。私も弁護士側に特に催促など一切しないで待っていたというのもあるかも。2020年3月上旬、弁護士が作成してくれた異議申立て書を自賠責保険会社宛に発送。
数日で受理され、審査が開始された。
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2020年4月24日医療照会
異議申立ての審査機関から、私が通院していた整形外科クリニックへ医療照会が行われた。
回答があり次第審査が進むとのことだったが、弁護士の話によるとクリニックからの回答が遅めで1~2ヶ月ほどかかっていたらしい。
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2020年8月3日異議申立て結果通知
弁護士から電話があり、異議申立ての結果が来た。
結果は、14級9号認定!!
異議申立てが成功!!!
【後遺障害申請】私の異議申立てが成功した理由|非該当から14級9号へ 後遺障害を申請したものの、非該当という結果がきた。 弁護士まで立てて、申請したのに。 でも弁護士の助言で、14級9号認定...弁護士が示談交渉の準備を始める。
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2020年8月6日自賠責から後遺障害保険金振込
後遺障害が認定されると、自賠責基準の後遺障害慰謝料+逸失利益として75万円が振り込まれた。
最終的な示談はまだだけど、自賠責基準の金額は先に振り込まれるらしい。 -
2020年8月12日示談交渉開始
弁護士が賠償金額の洗い出しを終え、示談交渉を始めると連絡を受ける。
もう取れるものは取り切ってくれ精神でお任せした。 -
2020年10月12日示談内容の合意
弁護士から妥当な金額での示談がまとまってきたと報告。
保険会社もなかなか渋ってくれたらしい。保険会社とのやりとりは少なくとも5往復はあった様子。詳細を聞き、私も納得できる金額だったため同意。
【交通事故で骨折】示談でもらえた金額全て|後遺障害14級9号 交通事故で骨折し、7ヶ月間の治療を経て症状固定となった。 痛み等の後遺障害が残ったので、後遺障害申請をし14級9号を獲得。 ... -
2020年10月19日示談金振込
保険会社から示談金が振り込まれた。
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2020年10月21日示談完了
弁護士から今回の交通事故案件の終了のお知らせと書類一式が届いた。
これで交通事故対応は全て終了。
結局、示談が成立したのは2020年10月。
2019年1月末の交通事故だったので、事故の日から数えると1年9ヶ月。
初回の後遺障害申請で非該当通知を受けたのが2019年10月だったので、そこから考えると示談完了までに1年もかかったことに。
私はただのヒビ骨折で後遺障害の等級も最も軽い14級9号だったのに、それでも示談までにはこれだけかかる。

対応は弁護士に任せていたので、精神的な負担はかなり軽くなった。
事故直後は肉体的負担が辛かったけど、それ以上に怪我が治ったあとの「ちゃんと賠償されるのだろうか」「いつまで待てばいいんだろうか」という精神的な負担の方がキツかったかな。
・・・まぁ、総じて大変だった。
今回の事故は私にも過失がかなりあるので、猛省。
今後の一生で二度と事故に遭わないように、気を付けていきたい。