労基署に申請書類を提出してから約3週間。
自宅に労基署から「面談」の日程通知が届いた。

「貴殿の身体障害の等級を認定しますから、下記の日時に来署して下さい。」と書いてある。←なんか日本語の表現が独特(笑)
日程変更は原則不可らしいので、会社を早退して労基署まで行き面談を受けてきたよ!
この面談の日のことを「認定日」という。
等級の認定をする日という意味だ。
この日の面談内容を持って、審査が始まる。
面談の受付

私は10分前の13時50分頃に労基署に到着し、全体の中で3番目に受付をした。
当日、同じ日時の枠で召集されたであろう人たちが6人ほどいた。
受付では担当の方が出てきて、今回の申請内容の簡単な確認をされ、レントゲンデータの入ったCD-Rを提出する。
その後、14時になると受付した順に面談室に呼ばれて面談を受ける。
その間は控え室のような部屋で待機している。
面談の内容

14時20分頃、私の番になり、面談室に呼ばれた。
部屋は診察室のような雰囲気で、PCが置かれたデスクに医師が座っていて、右手には簡易ベッドが置いてあった。
奥に労基署の担当者2名が書類とペンを持って立っていた。
医師は初老のベテラン先生、労災の後遺障害等級認定に関して経験の多い嘱託医なのだろう。
問診
まずは問診から。
レントゲン写真、見ましたよ。骨はくっついたようだけど、痛みがあるの?
じゃあ仕事への影響はどう?普段はどんなお仕事をしている?
ハイヒールが履けなくなったのも仕事の面で困っています。
基本は内勤だけど、たまに外勤もあるということね。
うん、わかりました。
問診はこんな感じの会話をして終了。
可動域制限の測定
私は骨折後に足指の可動域制限(指が曲がりにくい)が発生していたので、続いて可動域を測る作業に移る。
主治医が書いた診断書にも可動域の数値があるが、それは使わないらしい。
後遺障害認定には、面談で嘱託医が測った数値が使われる。
ベッドに横たわる。
ここで初めて見せた左足。腫れについても気付いてくれた。
準備ができると左(骨折した方)から可動域の測定を始める。
ボシ=母趾(親指) ジシ=示趾(人差し指)というらしい。
さすがはベテラン先生。どんどん測定を進めていく。
測定は他動値のみ。つまり他人に動かしてもらった時の値。自動値は測定しなかった。
結構力を込めて曲げられるからなかなか痛い。
すぐに左(骨折した側)が終わり、次に右(骨折していない側)の測定へ。
先生の測定スピードが凄まじく速い。
こりゃベテランだ。
早すぎて労基署の職員さんがメモ取るの間に合ってない(笑)
指の名前も関節の名前も聞きなれない表現なので、もはや私には暗号。早すぎてどの関節が何度だったかサッパリ覚えていない。
醜状障害の確認
診断書に色素沈着も書かれていたので、それも確認する時間があった。
両足を並べて見せる。
先生が私の左足を強めにさする。
と曖昧な回答。なんだ、治らないのか・・・
労基署の方が両足の写真をデジカメで数枚撮った。
これ、レントゲンデータお返ししますね。
お疲れ様でした。
とCD-Rを渡された。
これで面談は終了。
労基署の嘱託医ってなんとなく厳しい人なんだろうと想像していたけど、実際には物腰は柔らかく対応も丁寧な先生だった。
ベテランだけあって、手際はめちゃくちゃよかった。
労基署職員からの説明
廊下に出ると、労基署の方も出てきて今後のことを説明してくれる。
ですが、ami様の場合、自賠責の方がまだ結果が出ていないということなのでそちらが出てから、ということになりますね。
あくまでも目安ですので確約はできません。
困らせてすみません。
お大事になさってください。
これで終了。帰宅。
結果が出るまで

面談を終え、以下のような時系列で結果が出た。
結果としては足指の用廃(可動域制限)が認められ、後遺障害13級10号認定となった。
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2020年3月19日労基署で面談
面談で以下を確認
- 痛みに関しての問診
- 可動域測定
- 醜状障害(骨折部の黒ずみ)
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2020年8月3日自賠責で後遺障害14級9号認定
やっと保険会社の方の後遺障害が認定された。
自賠責の方は可動域制限は認められず、痛みのみ14級9号が認定された。
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2020年10月19日保険会社と示談成立
後遺障害が認定された後、弁護士が保険会社と交渉をすすめ、10月に示談成立。
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2020年12月9日障害給付金が振込
障害給付の給付金がまとめて振り込まれた。
ami労災の方は後遺障害が認定されたのかどうかも、等級がいくつになったのかもわからない状態で、突然高額の振込が入ったのでびっくり!
振り込まれた金額からついた等級が13級というのは想像できたよ -
2020年12月10日障害給付の支給決定通知が届く
振込の翌日、障害給付の支給決定通知が届いた。
ここに後遺障害等級と各給付金の詳細金額が書かれていた。
自賠責と労災の両方に後遺障害を申請してみて、自賠責の方はやはり書面審査だけなので厳しい印象。
一方の労災は嘱託医が丁寧に聞き取りしてくれるし、そもそも労災自体が営利目的の保険とは違うためか、後遺障害の認定は良心的な感じだった。
この後、実はちょっとトラブルが発覚して労基署と一悶着あったのだけど、結果的には障害給付を申請してよかった!!

