平日の朝、通勤で最寄駅まで自転車で向かう途中に乗用車と衝突。
左足の甲を骨折し、治療していた。
治療期間が終了しても後遺障害として痛みと足指の可動域制限などが残った。
後になって労災の通勤災害として障害給付申請できることを知る。
最終的に後遺障害13級10号(足指の可動域制限)が認められ、障害給付金や障害一時金を受け取ることができた。
その時の記録を残しておく。
会社に報告

労災の申請をするにあたり、会社に報告が必要だ。
会社には担当の社労士がいたので、社労士に相談した。
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2019年1月30日通勤中の交通事故で骨折
交通事故に遭った直後は労災が使えるなんて知らなかったから、治療費は全て保険会社持ちで通院をしていた。
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2019年8月31日治療終了:症状固定日(治癒日)
7ヶ月間の骨折治療を終え、この日が治療終了日。
保険会社は症状固定日というけど、労災は治癒日というらしい。
私は後遺障害として「痛み」が残っていたので、治癒はしていないのだが治癒日と呼ぶ。
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2019年10月3日保険会社に後遺障害申請
弁護士を立てて、保険会社へ後遺障害申請を行った。
なお、弁護士が担当してくれるのは保険会社との対応だけ。労災申請に関しては弁護士は一切ノータッチ。
この時点でもまだ、労災に後遺障害申請ができることは一切気付いていない。
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2019年12月2日会社に労災申請を相談
症状固定日(治癒日)の約3ヶ月後、通勤中の交通事故による後遺障害は労災にも申請できるということを同僚との会話の中で知る。
会社の労務担当者に相談。
社労士すでに治療は終えられているのですね。治療費や休業損害は保険会社と話し合いされているとのことなので、労災との重複申請はできません。
ですが、後遺障害に関しては労災にも「障害給付申請」をすることができます。
おそらく認定されるかと思いますが、審査がありますので絶対に認められるというお約束はできません。
まずは必要書類の準備を始めましょう。ということで手続きを始めた。
この書類準備が結構大変だった・・・さすがはお役所。
必要な「紙」がまじで多い。
↓提出した全ての書類はこちらで公開しています↓

自賠責先行だけど労災申請できるの?
私の場合、治療費や示談交渉などは全て保険会社が先に対応しており、「自賠責先行」で事故対応をしていた。
でも、後遺障害申請をしたところ非該当の通知が届き、弁護士の助言で異議申立てをすることになり、示談交渉まではかなりの長期戦になりそうだった。
異議申立て〜示談を待っていると交通事故の日から2年くらい経ってしまいそう。
そんなに経ってから改めて労災申請するなんてちょっともう気持ちが折れそう・・・
自賠責と並行して労災にも申請できないか?
社労士に相談すると、労基署に確認して答えてくれた。
ただ管轄の労基署に確認をしたところ、
実務的には異議申し立てをするのであれば、その結果を待たずに労災申請を行っても差し支えないが
任意保険の結果を待ってから労災の結果を出す
との回答を得ました。
そのため、この度先に労災申請を行った場合、結果が出るのはだいぶ時間を要することが予想されます。
それでもよろしければ、労災申請をさせて頂きます。
結果が出るのに時間がかかる旨は承知の上、申請だけ先にできればありがたい!!
ということで、保険会社との示談を待たずに労災申請することにした。
労災に障害給付申請〜面談

集めた書類を労基署へ提出する。
ここから正式なプロセスの開始。
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2020年2月10日労基署へ申請書類一式を提出
2ヶ月ほどかかってようやく障害給付申請に必要な書類が揃った。
医師に書いてもらう診断書や会社印が必要な書面があったりして、書類を揃えるまでになかなか時間がかかった。
会社の管轄となる労働基準監督署へ書類一式を発送。
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2020年2月14日労基署から受理の連絡
労基署から申請書類を全て受理したという連絡が社労士のもとに入った。
書類に大きな不備はなく、これから労基署内で手続きを進めるとのこと。
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2020年3月7日労基署から面談日程の通知
労基署から私の自宅に封書が届いた。
面談の日時が指定されていて、この日に労基署に来るように書かれていた。
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2020年3月7日障害認定日:労基署で面談
面談のため、労基署へ。
内容は、労基署の担当者2人と嘱託医1人との面談。
↓面談の詳しい内容はこちらの記事で↓
【労災の後遺障害認定日】障害給付認定のための面談に行ってきた体験談労基署に申請書類を提出してから約3週間。 自宅に労基署から「面談」の日程通知が届いた。 「貴殿の身体障害の等級を認定しますから、...労基署職員障害等級の認定までは通常1~2ヶ月程度かかり、結果を郵送で通知しています。
ただ、ami様の場合は保険会社との示談が終わってからの結果通知になりますので、時期に関しては保険会社との示談交渉次第ということになります。任意保険からの後遺障害賠償額が決まらないと、労災の方も決定できないらしい。
なぜなら賠償内容の一部が重複するため、二重に支払うことがないよう調整をするためとのこと。
労災の支給決定通知まで

労基署で面談をしたのが2020年3月、それから7ヶ月経った2020年10月に保険会社との示談が成立した。
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2020年10月19日保険会社との示談成立
労基署には直接保険会社から連絡が行くように手配されているらしく、私から労基署に特に連絡などはせず。
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2020年11月4日労基署に問い合わせ
いつ頃結果通知をもらえるのか、労基署に問い合わせてみた。
労基署職員保険会社から示談内容の連絡は受けておりますが、ami様の会社様の方へ確認事項があり照会中です。
会社様から返答があり次第、結果通知を出せると思います。 -
2020年12月3日労基署に問い合わせ
労基署から電話がかかってきた。
労基署職員お問合わせいただいておりました件、会社様の方から返答をいただき、支払い金額が決定しました。
付きましては本日支払い担当の部課へ処理を回付しますので、1~2週間ほどで結果通知が発送されると思います。丁寧に連絡をくれてありがたい。
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2020年12月9日指定口座に振込
結果通知はまだ来ていないけど、先にお金が振り込まれていた。
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2020年12月10日支給決定通知
圧着ハガキで支給決定通知が届いた。
支給決定通知には後遺障害の等級も13級10号と書かれていた。
ami自賠責の後遺障害は14級9号の認定で痛みだけが認められ、可動域制限は認めてもらえなかった。
でも、労災の方は13級10号と一つ上の等級が認められた!足指の可動域制限が認められた!よかった!!
この流れで障害給付の申請は終了。
一件落着!
となるはずだったんだけど、振込された金額が私の計算と合わなくてこのあと最終的に不服申立て(審査請求)まですることになった。

支給決定通知の内容に問題がなければこれで対応終了していたので、保険会社との示談成立から数えると約2ヶ月で振込まで完了したことに。
問い合わせれば丁寧に状況を教えてくれたので、特にストレスなく待つことができた。
これから労災申請する方の参考になれば幸いです!