示談までの記録

【14級9号認定】実際に提出した後遺障害診断書がこちら

交通事故の怪我による後遺障害申請で何よりも重要といえるのが後遺障害診断書

自賠責所定の書式があるので、主治医に記入をお願いすることになる。

 

私は後遺障害申請にあたって、弁護士を立てていた。

後遺障害診断書は治療の最終日 = 症状固定日の診察時に主治医にお願いするのだけど、弁護士から主治医へお手紙を渡していた。

そのお手紙の中には後遺障害診断書を書く上でお願いしたいポイントが書かれていた。

弁護士
弁護士
お医者様は医療のプロですが、保険会社対応のプロではありません。
後遺障害の審査の際に不利な解釈をされないように、書き方に気を付けていただきたい箇所があります。

 

私が実際に自賠責に提出した後遺障害診断書がこちら

これが主治医に書いてもらった実物だ。
(左右で色が違うように見えるけど半ページずつ写真を撮ったら光の加減でこうなってしまっただけで、実際には見開き1枚です)

 

後遺障害診断書のポイント

 

弁護士から医師に伝えられた書き方のポイントは以下のような点であった。

 

自覚症状の「痛み」は端的に表現

痛みが残っている場合、自覚症状の欄に書く。これは具体的に書きすぎないことが重要らしい。

○良い例 左足の痛み
×悪い例 歩行時に左足に強く痛みが出る、など

一見下の方が丁寧に書かれている気がするけど、痛いのが「歩行時」だけなのか?と解釈されてしまいそう。

痛みについては主観的な部分も多いので、端的にシンプルに痛みがあることだけを表現すればよい。

 

私の主治医はこのように書いてくれていた。

自覚症状 左足背痛、左拇趾指趾可動域制限、左足背部色素沈着、左足膨張

 

「左足背痛」が痛みのこと。

そのほかのは私が気になっていた症状で、伝えたものを全て書いてもらった。

弁護士
弁護士
この書き方でOKです!

 

画像初見は微細なものでも全て記載

他覚症状や検査結果の欄は医学的な所見を書いてもらう重要な箇所。

医師の視点ではあまり気にならない部分でも、実は痛み等の原因になっていて重要な医証となる場合がある。なので行った検査に関する初見は全て書いてもらう。

 

他覚症状 左第2中足骨部に圧痛、XP)骨癒合、MRI)骨折部高信号

 

弁護士
弁護士
治療期間中に行った検査はレントゲン検査とMRI検査でしたが、両方の画像所見が書かれいます。
MRI検査については骨折部に高信号がみられたことが漏れなく書かれています。
これで問題ありません。

 

可動域制限は左右ともに実測

可動域制限が残った場合は、必ず怪我をした患側としていない健側の両方を実測する。

私の主治医も可動域制限の計測をお願いしたら、怪我をした左側だけ測って終わらせようとしていた。健側の値は測定しなくても、基準値のようなものが設定されているらしく、それを使えばよいだろうと考えたらしい。

でも、関節の可動域は人によってかなり異なる。

特に若い人の場合は柔らかい場合も多いので、基準値を使ってしまうと不利に判定されてしまう可能性もあるんだとか。

だから、私も主治医に右側も測ってもらうようお願いし、測ってもらった。

 

弁護士
弁護士
可動域制限が発生しているのは指ですが、ami様が骨折されたのは足の甲なので、別の部位と見られます。骨折が直接影響したと言うよりはシーネ固定期間中に関節を動かさなかったことが原因(=拘縮)と判断されると可動域制限の後遺障害が認められる可能性は極めて低いです。
とはいえ、症状として残っていますので漏れなく記入していただく必要があります。

 

 

今後の見通しは「症状固定」とわかるように

後遺障害診断書の最後の項目に「今後の障害内容の増悪・緩解の見通しなど」の欄がある。

ここがとにかく重要らしい!!

 

「要経過観察」「年月とともに緩解していく可能性あり」などと書いてしまうと後遺障害認定は遠のく。

「今後も治ることはない」ニュアンスで書いてもらわないといけない。

 

弁護士から主治医に渡したお手紙にもそれが強調して書かれていたので、私の主治医はこのように書いてくれた。

今後の見通し 症状不変の可能性高いと思われる

 

弁護士
弁護士
この書き方でしたら将来的に症状が改善する可能性が否定されていますので、問題ありません。

 

こうして、弁護士の注意点を受けて、後遺障害診断書が完成した!

あとはこれを弁護士に送り、後遺障害申請をしてもらうだけ。

 

 

結果としては初回の申請では後遺障害は認めてもらえず「非該当」だったけれど、異議申立てによって最終的には後遺障害14級9号の認定を得ることができた。

 

ami
ami
ただでさえ多忙な主治医に、こんな面倒な書類を書いてもらうのはちょっと気が引けたけど、勇気を出してお願いしました!
7ヶ月間も頻繁に通った主治医だったから信頼して任せることができました。
最終的に後遺障害を認めてもらうこともできて、丁寧に書いてくださった主治医には感謝しています!

 

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ステップアップブログ管理人
ami
34歳女性。普通の会社員。

2019年に交通事故に遭ったことをきっかけに、自分の経験を生かしたい!誰かの役に立ちたい!と思い、ブログを始めました。

負けず嫌いで小賢しいタイプの性格で、何事も損はしたくない。
気になることは徹底的に調べ尽くす!
日常生活で起こるトラブルの体験談をこのブログでまとめています。